最近の経皮的冠動脈形成術はmTOR抑制薬を塗布された薬剤溶出性ステント (DES: Drug-eluting stent)が主流となっているが、DES留置後に生じる冠動脈内皮機能障害が問題となっている。内皮機能障害症例は心血管イベントを引き起こす事が報告されており、DES留置後の内皮機能障害を早期に発見する事は重要である。 本研究によりDES留置部周囲の血管収縮反応が強い程、末梢IL-1β値は高値であり相関がある事を明らかにした。末梢IL-1β値はDES留置後の内皮機能障害を非侵襲的に検出できるバイオマーカーになり得る可能性がある。
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