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2014 年度 実施状況報告書

神経筋疾患における摂食嚥下障害メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 26861541
研究機関東北大学

研究代表者

佐藤 匡  東北大学, 歯学研究科(研究院), 助教 (40637964)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2016-03-31
キーワード嚥下障害 / 神経筋疾患
研究実績の概要

摂食・嚥下障害は今日の社会において、死因の上位である誤嚥性肺炎の原因になる他、突然の窒息により命を落とす原因にもあげられる。しかしながら、摂食・嚥下障害の原因は様々な要因があり、いまだ解明されてないことも多い。神経筋疾患においても、摂食・嚥下障害は大きな問題であり、摂食・嚥下障害の回復方法、新たな治療法の解明が待たれている。そこで、本研究では神経筋疾患に焦点を置き、神経筋疾患モデルマウスを用いて、摂食・嚥下障害のメカニズムを解明することを目的としている。
本年度は、まず神経筋疾患モデルマウスにおける口腔・咽頭領域の変化を確認した。ワイルドタイプマウスと神経筋疾患モデルマウスを過剰麻酔でと殺し、4%ホルムアルデヒドにて潅流固定し、鼻腔、口腔、咽頭、喉頭を一塊にして取り出した。その後、凍結切片法にて組織を薄切し、ヘマトキシリン・エオジン染色のほか、各種抗体を用いて免疫染色を行った。その結果、ワイルドタイプマウスと神経筋疾患モデルマウスとを比較したところ、嚥下障害にかかわる咽頭の一部の筋ならびに喉頭の一部の筋に変性が認められた。しかし、摂食障害にかかわる口腔ならびにその周囲における変性の有無については詳細に比較することができなかった。
そこで、今後、咽頭や喉頭における筋や支配神経の変性を詳細に解明する予定である。さらに、摂食にかかわる口腔組織や支配神経である三叉神経系ニューロンの変性や細胞死について調べる予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本年度は研究目的を達成すべく研究計画にそって行われた。
具体的には、ワイルドタイプマウスと神経筋疾患モデルマウスを用いることで、摂食・嚥下障害の原因として推察できる筋の変性を見つけることができた。しかし、摂食障害の原因については今後さらに研究を行う必要がある。

今後の研究の推進方策

本年度の結果を受け、次年度は本年度得られた切片を利用し、まずは解析を行う予定である。
さらに、追加で組織採取・切片作成・免疫染色などを行う予定である。

次年度使用額が生じた理由

次年度使用額は、今年度の研究がおおむね順調に進展し、効率よく研究を進めることができたことにより発生した。

次年度使用額の使用計画

次年度請求額とあわせて、今後の研究推進に使用する予定である。

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公開日: 2016-06-01  

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