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2014 年度 実施状況報告書

マイクロRNAを介した硬組織ネットワーク機構

研究課題

研究課題/領域番号 26861548
研究機関広島大学

研究代表者

竹井 悠一郎  広島大学, 医歯薬保健学研究院(歯), 助教 (10711377)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2016-03-31
キーワード骨基質小胞 / マイクロRNA
研究実績の概要

マイクロRNA(miR)は、それを生合成する細胞に作用するのみならず、エキソソーム内に包含され、他細胞へ輸送され作用を示す"情報伝達因子"としても認知されている。本研究は、新しい骨代謝調節機構を解明することを目的とし、以下の事を検討している。
1)骨芽細胞から出芽する基質小胞内のmiRの発現の確認。 2)基質小胞由来のmiRの他細胞への取り込みの確認。 3)基質小胞を介した新しい骨代謝調節機構の解明。
初年度の研究により、以下が明らかになった。
1)マウス骨芽細胞細胞株MC3T3-E1から単離した基質小胞中に174種のmiRが検出され、その内67種はヒトでも保持されていた。 2)細胞画分と比較し、基質小胞中に高濃度に内包されるmiRが少なくとも数種確認された。 3)骨構成細胞のうち、少なくとも造血幹細胞系の細胞に基質小胞中のmiRが取り込まれることが確認された。
今後、更なる検討を行っていく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

実験は順調に進展しており、基質中のmiRの存在をマイクロアレイ法およびqPCR法で確認が取れた。また、基質小胞内のmiRの標的細胞も絞り込めてきており、基質小胞を介した新しい骨代謝調節機構の解明への期待度が高まっている。

今後の研究の推進方策

今後は、標的細胞の同定も兼ね、vitroの試験を行っていく。その後、動物試験を行い、さらに立証していく予定である。また、ヒト骨芽細胞の初代培養系などを用い、動物種を越えて(特にヒトで)骨基質小胞中にmiRが内在することの確認も取っていく。

次年度使用額が生じた理由

差額が非常に少ない額のため、次年度に回すことにしました。

次年度使用額の使用計画

次年度の予算に組み込み、次年度の経費と共に満額使用する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Functional diversity of fibroblast growth factors in bone formation.2015

    • 著者名/発表者名
      Takei Y, Minamizaki, Yoshiko Y
    • 雑誌名

      International journal of endocrinology

      巻: 2015 ページ: 729352

    • DOI

      10.1155/2015/729352.

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 骨・血管相関とmicroRNA2014

    • 著者名/発表者名
      竹井悠一郎、吉子裕二
    • 雑誌名

      臨床化学

      巻: 43 ページ: 106-111

URL: 

公開日: 2016-06-01  

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