炎症環境がビスフォスフォネートで増幅させたVγ9Vδ2 T 細胞(以下γδT細胞)に及ぼす影響を検討した。炎症性サイトカインであるIL-12とIL-18はγδT細胞による機能分子の発現や細胞傷害活性(骨芽細胞を含む)を亢進することが明らかとなった。またその他の活性化マーカーの発現亢進や細胞増殖を促すことも明らかとなった。これらの活性化メカニズムとしてIL-12とIL-18はお互いの受容体の発現を亢進することや、その下流で働く転写因子の活性化を促すことが明らかとなった。このように炎症性サイトカインは、ビスフォスフォネートにより増幅されたγδT細胞を、抗原非存在下で活性化することが明らかとなった。
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