ヒト抜去大臼歯を使用。酸処理したもの、もしくは未処理のグループに分けグラスアイオノマーセメントを接着させた。1週間後、1年後の引張り接着強さを測定した。また、接着界面の1週間後、1年後の顕微鏡観察を行った。半年後までの比較は学術雑誌に掲載された。酸処理した試料では0.5μm~1 μm程度の脱灰層が認められた。1年後の試料では脱灰層とgel-zoneとよばれる反応層の間にある“水分が多く含まれている層”の厚さが短くなっている可能性が考えられた。接着強さの1週間後と1年後の比較では、酸処理の有無で有意差が認められなかった。
|