骨芽細胞を活性化し破骨細胞を抑制することが分かっているSr2+と骨芽細胞の分化を促進することが分かっているCa2+を溶出するセメントを作製し、歯周組織治癒促進が期待できるような歯科用セメントを開発すべく研究を行った。Henchらの開発したバイオガラス45S5をもとに、CaとSrの配合率を変化させたSiO2-P2O5-Na2O-CaO-SrO系生体活性ガラスを作製し、このガラス粉末を用いてセメントを作製した。ガラス粉末およびセメントからのSrとCaの溶出を検索したところ、Srはその配合量に比例した溶出量が増え、フィラーの組成率を変えることで溶出量をコントロールできることが分かった。
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