本研究は接着ブリッジの予後向上を目指し,従来用いられていた金銀パラジウム合金よりも審美的にも強度的にも優れているセリア安定型ジルコニア/アルミナナノ複合体を用いた接着ブリッジデザインの最適化を有限要素解析により検討することとした. セリア安定型ジルコニア/アルミナナノ複合体を用いてフレームを作製することにより, セメント層に加わるストレスを緩和し,脱離のリスクを軽減することができる又,フレームの厚みを薄くすることができ 歯質削除量の抑制が可能であることが示唆された.よって歯質の薄い日本人にはきわめて有用な治療方法であると考えられた.
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