申請者が発見した歯髄細胞に対するTNF-αのリプログラミング効果(幹細胞化)のメカニズム解明と、これに関与している因子を同定することを目的に実験を行った。 実験に同意の得られた患者から提供を受けた抜去歯牙の歯髄から、Gronthosらの方法に準じて歯髄細胞の分離・培養を行い、これまでと同様に培養できること、TNF-α(10ng/ml)による刺激を加えても培養などに問題がないことを確認した。その後TNF-αにより刺激した歯髄細胞と、無処理の歯髄細胞からタンパクを回収し抗体アレイを用いて、解析を行ったところ、TNF-α刺激により、p38MAPK、TRAF1などの発現が亢進していた。
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