睡眠時ブラキシズム(SB)は睡眠中に行われるグラインディングやクレンチングの総称であり,顎関節症や口腔顔面痛,咀嚼筋痛などの重要なリスクファクターである.SBの発現機序には神経生理学的な中枢性要因の関連が報告されているが,いまだ明らかではない.本研究は日常的な睡眠時ブラキシズム(SB)の中枢神経活動への影響について検証することを目的とし,SB群とControl群を設定し,睡眠ポリグラフィ(PSG)を用いて睡眠中の脳波と咀嚼筋活動の評価を行なった.その結果,SB群ではControl群に比較し睡眠効率は同等で,また,Stage N1とN2の割合が増加する傾向を認めたが,有意差は認めなかった.
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