• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2016 年度 実績報告書

臼歯喪失ラットの咬合再構築は情動の安定をもたらすか?

研究課題

研究課題/領域番号 26861666
研究機関大阪歯科大学

研究代表者

山本 さつき  大阪歯科大学, 歯学部, 講師 (20399091)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード咬合障害 / 情動行動 / ホールボード試験
研究実績の概要

本研究では咬合障害が装着された直後の情動の変化をラットの行動を観察することで咬合障害の装着が心理的ストレスとなるかどうかを検討した.
実験には7週齢のSD系雄性ラット9匹を用いた.これらのラットは咬合障害を与えた状態で情動行動を測定した咬合障害群,障害を付与した後,咬合障害を除去してから情動行動を測定した障害除去群,麻酔などのシャムオペを行った対照群の3群に無作為に振り分けた.実験的咬合障害として厚さ0.5mmのステンレス板を長さ2 mm,幅1 mmに切断しラットの上顎左側第一臼歯咬合面に歯科用セメントを用いて装着した.咬合障害の付与は4 %イソフルラン(流量3l/min.)による麻酔下で行った.対照群は障害群,障害除去群と同様に麻酔下で咬合障害を付与する際に用いる歯科用セメントに必要とされる歯面処理のみを行った.情動行動の測定は自動ホールボード試験装置を用いた.実験により得られたデジタルビデオ信号をビデオトラッキングシステムで処理し,解析を行った.実験期間中は装置を固定して実験環境を同一にした.実験結果は統計ソフトSPSS Statistics 22を用いて一限配置分散分析を行った.
実験の結果,咬合障害群は対照群,咬合障害除去群と比較してヘッドディップ回数が有意に減少した.しかし、ヘッドディップ時間,総行動距離,総行動時間には有意差を認めなかった.この結果より咬合障害の装着がラットのストレス刺激となり,探索行動が減少したと考えられる.従って,口腔内の環境の変化がストレッサーとなり情動異常を誘発することが明らかとなった.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2016

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Influence of titanium surface topography on in vitro differentiation of bone marrow mesenchymal stem cells into osteoblasts2016

    • 著者名/発表者名
      Komasa S, Miyake A, Fujio M, Nishizaki M, Taguchi Y, Kusumoto T, Okajima Y, Yoshioka Y, Yoshimine S, Yamamoto S, Onchi Y, Kon-I H, Nishizaki H, Okazaki J
    • 雑誌名

      バイオインテグレーション学会雑誌

      巻: 6 ページ: 17-26

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2018-01-16  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi