FGFやBMPなどの増殖因子は、骨芽細胞の増殖・分化の制御に重要であることが知られている。FGF はチロシンキナーゼ型受容体に結合し、MAPK経路を介して細胞の増殖・分化を促進するが、その抑制因子として Sprouty/Spredファミリーという分子群が同定されている。一方、BMPシグナル経路において、その下流分子SmadはMAPK経路と密接に関連していることが報告されているが、その制御機構に関しては不明な点が多い。 本研究では、骨芽細胞におけるFGF-MAPK経路とBMP-Smad経路を介した Sprouty/Spredファミリーによる増殖・分化制御機構について解析を行った。
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