我々は口腔癌における低酸素状態と腫瘍血管の多様性の関係について研究を行った。PETで低酸素の状態を解析された症例で解析した。①低酸素腫瘍での微小血管密度は、非低酸素腫瘍に比べて高かった。②PETでの低酸素状態、HIF-1α陽性腫瘍、微小血管密度が相関が認められた。③低酸素腫瘍での腫瘍近傍では、形態的に非機能的で未熟な血管が多く認められた さらに新規腫瘍血管内皮マーカーの発現解析のために、ケモカインレセプターであるCXCR7に着目した。口腔癌部のCXCR7陽性血管の割合は、非癌部の腫瘍血管に比べて割合が高かった.腫瘍血管のCXCR7発現は患者の予後予測マーカーとして応用できる可能性が示唆された。
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