・外科切除組織標本におけるK17とmTORシグナル経路関連タンパクの発現パターンの認識 新潟大学医歯学総合病院口腔外科において切除をおこない、同病院歯科病理検査室でシークエンス癌の所見が認められた症例を抽出した。 外科切除材料のパラフィンブロックから連続切片を作製し、抗K17抗体、抗14-3-3σ抗体、抗mTORシグナル経路関連タンパク抗体群(抗Akt抗体、抗phospho-Akt抗体、抗S6K1抗体、抗phosphoS6K1抗体、抗4E-BP1抗体、抗phospho-4E-BP1抗体)を用いて免疫組織化学をおこない、その発現率を正常上皮、異型上皮、上皮内癌および浸潤癌ごとに集計するとともに相互の発現パターンを比較検討した。 条件検討に予想以上に労力を要し、そのために必要な薄切標本作成に時間を要した。結果的には当初予想されていた有効な結果が得られず解釈に難渋した。
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