高齢化社会に伴い、悪性腫瘍である口腔がんの罹患率は増加傾向です。口腔は、咀嚼、嚥下、構音、審美性など機能的・形態的に大きな役割を担っており、口腔がんによる影響はQOL(生活の質)に直結します。そのため、早期発見・早期治療がQOLを保つために重要になってきます。 本研究では、生体に存在する低分子代謝物を包括的に捉えるメタボローム解析という手法を用いて、口腔がんの新たなスクリーニング法の開発を試みました。がん細胞は、その異常増殖のため、代謝活動が活発化しており、その変動をみることができるメタボローム解析が有用であると考えました。
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