研究課題/領域番号 |
26861724
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
可児 耕一 徳島大学, 大学病院, 助教 (60709583)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 臨床腫瘍学 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、抗癌剤docetaxelとビタミンEのγ-トコトリエノールの併用療法が、ヒト口腔癌移植ヌードマウスに対する抗腫瘍効果を増強するか否かを、転写因子NF-κBとアポトーシス関連遺伝子の発現抑制機構に基づいて明らかにすることである。本研究結果の成果は、口腔癌患者に対する癌化学療法による治療成績の向上に寄与するものと考えられる。 本年度は、in vivoにおいて、docetaxelとγ-トコトリエノールを併用することにより、ヒト口腔癌移植ヌードマウスに対する抗腫瘍効果を増強するか否かの検討を行った。①コントロール群、②docetaxel単独群、③γ-トコトリエノール単独群、④併用群の4群に分けて、腫瘍組織切片を作成、評価を行った。本研究成果は学会発表により報告を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成27年度の研究実施計画に関しては、おおむね予定通りの進捗状況である。研究データの取得が、想定よりも早く終了したためと考えられる。
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今後の研究の推進方策 |
in vivoにおいて、さらなる研究、解析を進めたいと考えている。 具体的には、ヌードマウス腫瘍の切片標本を作製し、アポトーシス関連タンパクの発現や、アポトーシス抑制タンパクの発現に関して、免疫組織学的染色の手法を用いて検討を行っていきたいと考えている。またデータの解析をすすめ、学会発表や論文作成に繋げたいと考えている。
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次年度使用額が生じた理由 |
試薬、抗体等の購入が必要量より少なかったため、使用額が予定より少なくなった。
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次年度使用額の使用計画 |
実験動物の購入、データ整理のためのパソコン購入および積極的な学会発表を行いたいと考えている。
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