われわれは、口腔癌細胞がCXCR4を利用し転移することを明らかにした。また、CXCR4の標的分子として、mGluR5を同定し、mGluR5特異的阻害剤がCXCR4システム依存的な口腔癌細胞の転移を抑制することを明らかにした。さらにわれわれは、mGluR5の発現誘導機構に関与するmiRNAを網羅的に検索し、miR-30 ファミリーを同定し、CXCR4 システム依存的な発現低下を確認した。さらに、CXCR4 システムによるmGluR5 の発現誘導機構におけるmiR-30 ファミリーの中で、miR-30a-5pおよびmiR-30c-5pが、mGluR5 における転移機構に関与している事を見出した。
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