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2015 年度 実績報告書

IgG4関連疾患の病態解明に向けた免疫学的研究―異所性胚中心形成とTh細胞―

研究課題

研究課題/領域番号 26861728
研究機関九州大学

研究代表者

前原 隆  九州大学, 歯学研究科(研究院), 助教 (10637333)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2016-03-31
キーワードIgG4-DS / 異所性胚中心 / TFH
研究実績の概要

申請者が2015年3月よりIgG4関連疾患の病態解明に向けた共同研究のため米国のRagon Instituteへ短期留学し、引き続きその病態解明に向けたCD4+T細胞について解析をすすめた。IgG4-DS 患者の唾液腺と、比較対象として慢性顎下腺炎 (CS)と健常者 の顎下腺を用いて遺伝子発現をMicroarray法にて網羅的に解析した。IgG4-DSとCSを比較するとIgG4-DSにおいて、935遺伝子が有意に発現上昇しており、516遺伝子が有意に発現低下していた(P<0.05)。CD4陽性細胞に関連する遺伝子をpick upすると、IgG4-DS では CS や HC と比較して、CD4+cytotoxic lymphocytes と T Follicular helper cells 関連遺伝子の発現上昇を認めた。異所性の胚中心形成に関連があるとされる TFH 関連遺伝子の発現が上昇していることは、以前我々が報告した研究成果と一致していた (Ann Rheum Dis. 2012 Dec; 71(12):2011-2019.)。従来病変組織でタンパクの発現を Western blot や ELISAs などでその発現をみることはあったが、実際の産生細胞の同定にはいたらず、また病因にせまることはできなかった。そこで今回は蛍光多重免疫染色法 (3~4重染色)を用いることで病変組織で、異所性胚中心形成に深く関与する可能性のある TFH 細胞を direct に特定することを試みた。その結果 IgG4-DS の異所性胚中心形成部周囲にCD4+CXCR5+TFH細胞の浸潤を確認し、CD4+GATA3+TH2細胞は病変組織にびまん性に浸潤していることを明らかにした。IgG4-RDの病変組織では特異なCD4+T細胞が病態形成を担っていることを明らかにした。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2015 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 学会発表 (1件)

  • [国際共同研究] Ragon Institute of MGH, MIT and Harvard(米国)

    • 国名
      米国
    • 外国機関名
      Ragon Institute of MGH, MIT and Harvard
  • [学会発表] DNA microarray analysis of submandibular glands in IgG4-related dacryoadenitis and sialoadenitis.2015

    • 著者名/発表者名
      Miho Ohta, Masafumi Moriyama, Takashi Maehara. et al.
    • 学会等名
      The 13th international Symposium on Sjogren's Syndrome
    • 発表場所
      Bergen/Norway
    • 年月日
      2015-05-19 – 2015-05-22

URL: 

公開日: 2017-01-06   更新日: 2022-01-27  

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