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2017 年度 実績報告書

ビスフォスフォネート関連骨壊死モデルの確立とテリパラチドを用いた新規治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 26861744
研究機関九州歯科大学

研究代表者

鶴島 弘基  九州歯科大学, 歯学部, 助教 (30725198)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2018-03-31
キーワードMRONJ / 顎骨壊死 / テリパラチド / ビスフォスフォネート
研究実績の概要

われわれが作製したBRONモデルラットの局所(下顎骨と大腿骨)にリポ多糖(以下:LPS)を局所填入することによってAggregatibacter actinomycetemcomitans(以下: A.a)と同様に、下顎骨と大腿骨の両方に骨壊死が生じた。また、LPSの阻害物質であるペプチド系抗菌薬ポリミキシンB (以下PMB)をLPSと混和して局所填入することによって、LPS単独群と比較して骨壊死が抑制された。このことから、BRONの発症には、歯周病原菌等が産生するLPSが関与していることが明らかとなった。
また、閉経後骨粗鬆症患者を想定した、卵巣摘出ラットに対し、経口BP製剤のアレンドロネートを投与し、注射用BP製剤と同様に外科的処置を行うと、BP製剤を投与しLPSを局所填入することで、骨壊死の明らかな拡大を認めた。このことは、内服BP製剤でも、注射用BPと同様に、LPS存在下では骨壊死が生じることを示し、内服BPによるBRONモデルの作製に成功したことを示すものである。また、CTXを測定した結果では、BP群ではCTXの低値を認め、骨代謝回転が抑制されていることが示された。
また、BRONモデルラットにテリパラチドを投与することで、骨壊死範囲の縮小と、新生骨の拡大を認めた。テリパラチド投与による、骨新製の程度をカルセイン2重染色にて確認したところ、テリパラチド投与群において、有意に骨の梨モデリングが活性化されていることを証明した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2017

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] MRONJモデルラットを用いたMRONJへのTeriparatideの治療効果に関する研究2017

    • 著者名/発表者名
      池田浩之、吉賀大午、鶴島弘基、坂口修、田中純平、梶田倫功、土生学、笹栗正明、吉岡泉、冨永和宏
    • 学会等名
      第71回NPO法人日本口腔科学会学術集会
  • [学会発表] MRONJモデルラットを用いたMRONJへのTeriparatideの治療効果に関する研究2017

    • 著者名/発表者名
      池田浩之、吉賀大午、鶴島弘基、坂口修、田中純平、梶田倫功、土生学、笹栗正明、吉岡泉、冨永和宏
    • 学会等名
      第77回九州歯科学会総会学術大会
  • [学会発表] MRONJ患者に対するVELscope®を用いた骨蛍光標識法による外科療法の臨床的検討2017

    • 著者名/発表者名
      吉賀大午、田中純平、坂口修、三次翔、高橋理、鶴島弘基、國領真也、土生学、笹栗正明、吉岡泉、冨永和宏
    • 学会等名
      第77回九州歯科学会総会学術大会

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公開日: 2018-12-17   更新日: 2019-12-27  

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