研究実績の概要 |
マウスへの歯周病原菌感染実験での自己抗原、自己抗体関与の検証 ①歯周病原性細菌の培養と感染 代表的歯周病原菌P.g.を嫌気培養装置にて培養、培養液を遠心後ペレット化し、SPFクリーンルームにて飼育する動脈硬化誘発モデル動物である自然発症ApoE欠損高脂血症(SHL)マウスに継時的に経口感染または尾静脈投与した。 ②ApoE欠損高脂血症マウスの処理 一定期間後にマウスをイソゾールで麻酔し、眼から採血後、心臓にヘパリンを注射し、生理食塩水の還流により脱血した。胸骨を開き心臓弁を摘出した。続いて、大動脈を摘出し、凍結後、-80°Cに保存した。 ③動脈硬化の発症・進展状況の判定 血液検査(LDL, 高感度CRP及び細菌感染に対する抗体価)や組織学的解析(HE染色やOil-red O染色後の動脈硬化面積を画像解析装置にて計測し、各群間で病理学的、統計学的に検討した。 ④大動脈組織の免疫組織染色及び定量PCR マウス心臓を4%パラホルムアルデヒドに侵債し常法に従いパラフィン切片を作成した。HSP60を抗体を用いた免疫染色により解析した。また酸化ストレス関連因子であるLOX-1,HSP60に対する遺伝子発現を定量PCRにより解析した。
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