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2014 年度 実施状況報告書

国際共同研究による日本人とベトナム人口唇口蓋裂責任遺伝子の同定と多人種比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 26861757
研究機関愛知学院大学

研究代表者

鈴木 聡  愛知学院大学, 歯学部, 非常勤助教 (30468996)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2016-03-31
キーワード口唇口蓋裂 / 遺伝学 / 遺伝子 / DNA / TDT
研究実績の概要

以前共同研究施設であるアイオワ大学等で行われた大規模研究で得られたアメリカ人、ノルウェー人、デンマーク人、フィリピン人の全ゲノム関連解析のデータを基に、今回、アジア人として日本人、モンゴル人との関連解析を行った。日本人サンプルとして、口唇裂単独23家系、口唇口蓋裂54家系、口蓋裂単独20家系を用いた。モンゴル人サンプルとして、 口唇裂単独42家系、口唇口蓋裂111家系、口蓋裂単独23家系を用いた。結果: アジア人としてはrs12543318 (A/C) 8q21.3において最も有意差( P=0.009 )が認められた。白人において rs8001641 (A/G) 13q31.1の領域に有意差( P= 4.02E-05)が認められた。統合データとして、 rs8001641 (A/G) 13q31.1の領域が口唇口蓋裂のリスク判定で有意差を認めた。その他に、 rs12543318 (A/C) 8q21.3領域がアジア人において弱い有意差を認めたが、サンプル量が少ないため、さらなる追試が必要である。また、 rs8001641については、いくつかの論文においても有意差が認められており、人類共通の口唇口蓋裂に関与する領域であることが強く示唆された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

平成26年度の研究では、日本人についての解析が終了しており、研究計画のおよそ半分が経過している。

今後の研究の推進方策

平成26年度の結果をふまえてベトナム人サンプルについて解析する予定である。

次年度使用額が生じた理由

アメリカ人類遺伝学会に参加しなかったため。

次年度使用額の使用計画

来年度学会に参加し使用する予定。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Repliction of 13q31.1 Association in Nonsyndromic Cleft lip with Cleft Palate in Europeans2015

    • 著者名/発表者名
      Zhonglin Jia, Elizabeth J. Leslie, Margaret E. Cooper, Azeez Butali, Jennifer Standley, Jennifer Rigdon, Satoshi Suzuki, Ayana Gongorjav, T.Enkhtur Shonkhuuz, Nagato Natsume, Bing Shi, Mry L. Marazita, Jeffrey C. Murray
    • 雑誌名

      American Journal of Medical Genetics

      巻: 167(5) ページ: 1054-60

    • DOI

      10.1002/ajmg.a.36912.

    • 査読あり / オープンアクセス

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公開日: 2016-06-01  

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