研究課題
米国アイオワ大学、ピッツバーグ大学およびジョンホプキンス大学で行われた実験結果に基づき、今回、ベトナム人口唇裂104家系、口唇口蓋裂135家系、口蓋裂165家系の解析を行った。解析対象遺伝子は合計22遺伝子、マーカー数は48SNPsであった。家系解析には主にTDT解析ソフトのFBAT(Family based association) v 1.73 およびPLINK v 1.07を用いた。全てのメンデリアンエラーおよびGenotyping エラーを排除した後に、検定を行い、その後にBonfferoniの補正を行った。統計学的に有意差を認めた遺伝子はIRF6、MAFB、VAX1、DYSF、FOXE1、DMD、ABCA4、PAX7、SYT14であった。有意差でもっとも高いものはIRF6 (rs2235371、 p= 6.80E-06 およびrs2013162 p= 0.03486)であり、つづいてMAFB (rs17820943、p=0.002266、 rs13041247およびrs11696257、p= 0.001862)、FOXE1 (rs894673 およびrs3758249、 p= 0.02) であった。これらの事により、IRF6、MAFB、FOXE1遺伝子多型の直接的もしくは間接的な関与が口唇口蓋裂発生に深く関与していることが示唆された。しかしながら、Bonfferoni補正では、IRF6のみが統計学的有意差をみとめた。白人種およびアジア人であるフィリピン人でのGWASで有意差が認められたSNPマーカーを用いたが、約半数で同様な有意差が得られた。
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Journal of Oral and Maxillofacial Surgery, Medicine, and Pathology
巻: 27(1) ページ: 236-238
10.1016/j.ajoms.2014.01.002