G9a の顎顔面での役割を解明するため、神経堤細胞由来の細胞のみG9aをノックアウトさせたマウスを用い、表現形解析を行った後、G9aの標的遺伝子を探索することを目的とした。その結果、神経堤細胞由来の細胞のみにG9aをノックダウンさせたマウスの前頭骨、上顎骨、下顎骨の低形成を確認した。また、G9aの阻害剤をマウス上顎突起・下顎突起由来の間葉細胞へ添加し、骨芽細胞分化を誘導した所、骨芽細胞の分化が抑制された。同様な条件で採取したRNAをqPCRにて定量的に解析した所、未分化の骨芽細胞に強く發現している遺伝子の発現が上昇しており、G9aの活性低下が骨芽細胞の分化を抑制している事が示唆された。
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