化学療法や放射線治療などの骨髄破壊的処置を伴う造血幹細胞移植を受ける小児が増えている。これらの治療は重篤な口腔粘膜炎を惹起し,痛みや摂食困難を生じるとともに,小児のQOLの低下を招く。本研究では,骨髄抑制下にある小児の口腔粘膜状態を評価するため,新しい粘膜評価基準を作成した。次に,3DSを応用した全身的感染予防プログラムを実施し,粘膜炎を軽減させることができた。また,3DSにより粘膜炎が軽減するメカニズムを明らかにした。 さらに,化学療法や放射線治療などの治療により,永久歯の欠損や矮小歯,形態異常歯が高頻度で発生することを明らかにした。
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