研究課題/領域番号 |
26861798
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研究機関 | 北海道医療大学 |
研究代表者 |
甲田 尚央 北海道医療大学, 歯学部, 助手 (10508716)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 再石灰化 / バイオアクティブガラス / コーティング材料 |
研究実績の概要 |
本研究では、ブラケット周囲エナメル質の脱灰という問題に対して、高い歯質浸透性を有し樹脂含浸層を形成することで知られている4-METAに、イオンリリース・リチャージ能および抗菌性を有するバイオアクティブガラスを添加することにより、高い石灰化誘導能を有する4-META系コーテイング材料を開発することに加え、矯正臨床におけるブラケット周囲のエナメル質の脱灰や再石灰化挙動を評価するためのin vitroエナメル質再石灰化評価モデルの確立を行うことを目的として本研究を開始した。 試料の作製として本研究では、原料を溶液に溶かし、溶液段階で反応させ、比較的低温で焼くことができる液相法(ゾル・ゲル法)によってバイオアクティブガラス(SiO2:45 %、Na2O:24.5 %、CaO:24.5 %、P2O5:6 %)の粉末を作製する。バイオアクティブガラス含有コーティング材料には、4-META系のモノマーにバイオアクティブガラスを数種類の配合比で使用する。重合開始剤としてcamphorquinone(0.005 mass %)を、重合促進剤として2-(dimethylamino)ethyl methacrylate(0.01 mass %)を配合し光硬化型とする。このバイオアクティブガラス含有コーティング材料を数種類の配合比で作製することとした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
バイオアクティブガラス含有コーティング材料の試作に加え、現在市販されている歯面コーティング材料を比較検討するため、7種類の材料の性質を精査している。
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今後の研究の推進方策 |
試作したバイオアクティブガラス含有コーティング材料を用い、耐摩耗試験や浸漬試験を行い市販コーティング材料と比較検討する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
消耗品等の購入が安価で行えたため。
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次年度使用額の使用計画 |
消耗品等の購入に充てる予定である。
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