研究成果の概要 |
本研究では,矯正力によって発現する疼痛を,定量評価可能なモデルを作成した.ラット門歯と第一臼歯に装着したコイルスプリングにて与え,左右の上顎第一臼歯の歯頚部に電気刺激を与え開口反射を誘発する電流値を左右で比較することで,疼痛を定量評価した.その結果,開口反射誘発閾値は,矯正力負荷一日後にいて右側(矯正側)で左側(対照側)に比較して有意な減少が認められた.その後,矯正力負荷三日後には開口反射誘発閾値の有意差はなくなり,七日後には反転するという結果が得られ,国内外の学会にて報告を行った(Neuroscience 2013, 2014 & 2015,第74回日本矯正歯科学会:優秀ポスター賞受賞).
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