研究課題/領域番号 |
26861829
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
高井 英月子 大阪大学, 歯学部附属病院, 医員 (30532642)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 運動速度 / 軟口蓋 / 構音障害 / 鼻咽腔閉鎖機能 / 口蓋裂 |
研究実績の概要 |
超高齢社会を迎えた日本において、老年症候群であるサルコペニアは避けられない問題であり、構音障害を含む音声言語障害においても原因の一つと考えることができる。音声言語障害は症例のQOLを著しく低下させる。音声言語障害の中軸を担う構音障害を正しく評価するには、軟口蓋の運動を計測し評価する必要があると示唆されている。本研究では、発音時の軟口蓋をはじめとする構音器官の運動速度がサルコペニアの指標になり得るか検討し、構音器官の運動速度の改善方法を探ることを目的としている。 昨年度は、被験文を決定し健常成人を対象にデータ採取を行い、解析することで発音時の軟口蓋の運動速度の基準値を求めた。 本年度は、昨年度に決定した被験文/bampa/を用いて、昨年度に引き続き健常成人のデータおよび新たに健常高齢者、構音障害症例のデータを採取し研究を進める予定であった。しかしながら、実験に必要な機器の故障によりデータが予定を下回る数しか採取できておらず、計画通りに研究が進んでいない。特に、廃用や低栄養を認めた被験者に介入を行って再評価を行う実験が進んでいない状態である。採取できているデータは解析を行い、機器の修理が終了次第、速やかに研究を再開する予定である。 本研究の結果の一部を第39回日本口蓋裂学会総会・学術集会で発表し、優秀ポスター賞を受賞した。また、これまでに得られたデータをまとめ、近日中に論文投稿予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究に必要な機器が故障し修理が必要な状態になってしまった。修理が終了しておらず、研究が滞っている状態である。
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今後の研究の推進方策 |
機器故障により研究が遅れているため、平成28年度まで期間延長を申請し承認された。機器の修理が終了次第、早急に必要なデータを採取し、解析予定である。期間内に予定していた通りに研究が進まなかったとしても、できる範囲で可能な限り研究を行いたいと考えている。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究に必要な機器が故障したため、研究が滞ってしまったため。
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次年度使用額の使用計画 |
研究を引き続き行い必要な物品購入、人件費、謝金に充てる。また、論文投稿を行う際の費用として使用予定である。
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