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2017 年度 実績報告書

性差歯科医療確立のための歯周病とメタボリック症候群における性差の検討

研究課題

研究課題/領域番号 26861832
研究機関九州大学

研究代表者

古田 美智子  九州大学, 歯学研究院, 助教 (20509591)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2018-03-31
キーワード歯周病 / 抗酸化物質
研究実績の概要

平成29年度は凍結血清試料を用いて、抗酸化物質のパラオキソナーゼ活性とアリルエステラーゼ活性を測定した。歯周病と抗酸化物質の関係を調べるにあたり、3年間の歯周病の変化に注目し、ベースライン時および3年目の歯周病の重症度におけるベースライン時の抗酸化物質の活性度を評価した。ベースライン時および3年目の歯周病の重症度では、3年目に歯周病が悪化した群(悪化群:27人)、ベースライン時および3年目ともに歯周病の重症度を維持していた群(維持群:42人)、ベースライン時および3年目ともに歯周病がなかった群(健康群:69人[悪化群と維持群を合わせた人数になるように、性別と喫煙でマッチングして抽出した。])の3群に分けた。また、パラオキソナーゼ活性とアリルエステラーゼ活性の高さで、RR型、RQ型、QQ型の遺伝子多型を推定できるが、本対象者では、RR型64人、RQ型63人、QQ型11人となった。統計解析の結果、歯周病の変化とパラオキソナーゼ活性、アリルエステラーゼ活性は相関が認められなかった。パラオキソナーゼ活性は喫煙状況と関連が認められ、現在喫煙者に比べ非喫煙者のほうがパラオキソナーゼの活性が高かった。歯周病との関連では、健康群ではパラオキソナーゼ活性と喫煙状況に関連が認められたが、悪化群や維持群では関連が認められなかった。喫煙状況には性差があり、女性に比べ男性のほうが喫煙者は多い。男女に層別化して解析したところ、男性においては健康群ではパラオキソナーゼ活性と喫煙状況に関連が認められたが、女性では関連が認められなかった。これは、歯周病、パラオキソナーゼ活性と喫煙状況の関係に性差があることが示唆される。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018 2017

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Relationship of toothbrushing to metabolic syndrome in middle-aged adults2018

    • 著者名/発表者名
      Tanaka A, Takeuchi K, Furuta M, Takeshita T, Suma S, Shinagwa T, Shimazaki Y, Yamashita Y.
    • 雑誌名

      J Clin Periodontol

      巻: 印刷中 ページ: 印刷中

    • DOI

      10.1111/jcpe.12876

    • 査読あり
  • [学会発表] メタボリックシンドロームの発症と歯周病および口腔保健行動との関連 5年間の後ろ向きコホート研究2017

    • 著者名/発表者名
      田中照彦、竹内研時、古田美智子、須磨紫乃、竹下徹、嶋崎義浩、品川隆、山下喜久
    • 学会等名
      第66回日本口腔衛生学会・総会

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公開日: 2018-12-17  

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