歯周病とメタボリック症候群の関連性には性差が存在していることが報告されている。本研究は、性差の要因として抗酸化物質であるParaoxonase1(PON1)に焦点を当て、PON1が歯周病とメタボリック症候群に関連するかを男女別で検討した。 2009年と2012年の歯科健診受診者138人を分析対象とした。男性において、3年間で歯周病が悪化した者はメタボリック症候群を有病していた者が多い傾向があった。また、男性ではPON1活性とメタボリック症候群に関連が認められたが、歯周病の変化とは関連性はなかった。女性では歯周病とメタボリック症候群、PON1に関連は認められなかった。
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