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2014 年度 実施状況報告書

離島僻地住民を対象とした口腔健康状態とADLおよびQOLとの相関性の検証

研究課題

研究課題/領域番号 26861833
研究機関長崎大学

研究代表者

井川 一成  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 助教 (80584739)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード社会歯科学 / 僻地医療 / 高齢者歯科 / 高齢者歯科
研究実績の概要

本研究は、椛島全島民を対象として実施した口腔健康調査にもとづき、公的機関による歯科医療支援体制の確立が離島・遠隔地住民の口腔環境、QOLおよびADLの改善に与える影響について評価し、住民の健康増進を図るにあたって重点的に改善を要する治療項目について検証することを目的としている。
平成25年度に口腔診査(歯式・咬合支持域診査、歯周組織診査、補綴物診査、何組織診査)と質問票調査(食生活習慣、ADL、QOL、歯科関連QOL)を実施した。
本年度は、平成25年に実施した調査結果から、椛島における口腔健康状態および関連するADLおよびQOL項目について全国平均と比較検証を行い、離島遠隔地における歯科的問題の特徴(全年齢層に共通する喪失歯数の高さ、定期的歯科受診の少なさに起因する口腔環境維持の困難)を明らかにした。
また、同島内における歯科受診率の大きく異なる2つの地域について比較検証を行い、公的機関による歯科医療支援体制の確立が、住民の口腔健康状態やQOLの向上に有意義であることを明らかにした。さらに、歯科医療支援体制確立前に得られた調査結果との比較を行い、住民の口腔健康状態について今後、重点的に改善をはかるべき項目について明らかにした。
集計されたデータについては日本歯科保存学会141回学術大会において発表を行った。また、五島市健康政策課に対して集計データの提示を行い、離島遠隔地における歯科医療支援体制の確立に対し提言を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

昨年度は関連学会学術大会への参加発表に加え、学会誌への投稿を目的としていたが、データ集計および統計処理の遅延から現状では学術大会への発表のみを行っている。

今後の研究の推進方策

本年度中に関連学会学術誌への投稿を行う。
必要に応じて、平成25年度調査と同項目についての再調査を実施し、調査結果の比較をもとに縦断的な検証を行う。

次年度使用額が生じた理由

平成26年度に論文投稿を実施するための関連予算として想定していたが、平成27年度に実施することとなったため。

次年度使用額の使用計画

質問紙調査および聞き取り調査を初年度と最終年度にあわせて2回実施し、経年的な変化について比較を行うこととしている。 データ比較には、個人IDによる突合作業が必要となるため、個人情報が外部に漏れないよう本研究専用の解析用PCとハードディスクを「設備備品費」として計上する。「消耗品」としては、質問紙調査や説明資料の作成にかかる費用、データ分析のための統計ソフトにかかる費用を計上した。「旅費」としては、研究代表者と研究協力者が行う研究打合せの費用、調査地への移動にかかる費用、研究成果発表にかかる費用を計上した。 現地で臨時雇用する調査補助業務要員に対する「謝金」を計上した。また、資料整理及び不具合の項目をチェックするための補助業務に対する「謝金」も計上する。
これに次年度使用額を論文投稿関連費用として計上する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 離島・僻地における歯科の役割(五島市椛島における実態調査)第2報2014

    • 著者名/発表者名
      井川一成、林善彦
    • 学会等名
      日本歯科保存学会
    • 発表場所
      山形テルサ(山形県山形市)
    • 年月日
      2014-10-30 – 2014-10-31

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公開日: 2016-06-01  

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