我々は、微小脳出血の発症にcnm遺伝子陽性のStreptococcus mutansが産生するCnmタンパクが関与している可能性を示した。279人の健診受診者において、cnm遺伝子陽性S. mutansの有無、コラーゲン結合能の有無、および微小脳出血の有無、認知機能低下の有無等を調査した。Cnm蛋白陽性群は、陰性群に比較して、微小脳出血陽性率が有意に高った。コラーゲン結合能のあるS. mutans陽性群は、微小脳出血発症のリスクが高かった。深部微小脳出血の頻度が高く、認知機能低下に関連していた。本研究は口腔衛生と脳出血や認知機能低下の関連を示す結果となった。
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