粘度の異なる保湿剤を用いた舌清掃効果の検討により、リキッドタイプの使用では舌背の湿潤度が早期に低下したのに対し、粘度の高いジェルタイプの使用により高い状態が持続することと、清掃直後に増加した舌背の微生物数を長時間抑制することが明らかとなった。また、舌清掃における洗口剤、保湿剤の使用についての検討により、洗口剤を用いた群で舌表面嫌気性菌数の減少率が大きく、また保湿剤を使用した群で舌表面湿潤度の増加率が大きい傾向が示された。さらに、洗口剤との保湿剤を併用した舌清掃で、清掃後5時間程度は舌表面微生物数が抑制され、毎食後の清掃による有効性が示唆された。
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