特別養護老人ホームでの口腔ケアについて調査した結果、要介護度3から口腔ケアに全介助の可能性が生じ、口腔ケア用具が多様となっていくことが分かった。歯科専門職が参加することで、介助者が適切な口腔ケアを行うことに繋がる。しかし、歯科専門職のチームによって、参加頻度や内容が様々となるため、業務指針があったほうが良いのではないかと考える。 歯科診療所への質問調査の結果、在宅歯科診療における連携については7割の施設が理解していたが、連携していた施設は3割に満たなかった。また、訪問歯科診療で歯科衛生士が行う口腔管理は、口腔衛生状態の改善を主な目的としており、口腔機能の向上を目的としていたのは2割以下であった。
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