災害当時65歳未満である50~60歳代の協力者6名にインタビュー調査を行った。被災後の健康管理として、災害直後から自分の身体にとってこれだけは無くてはならいとの思いで治療を継続していた。中年期の被災者は、生活再建や子ども・親の世話などを気にかけながらも、そのために自分の健康が大切であることを認識していた。治療の継続は、災害前からの治療に対する意識が影響していた。しかし、治療を継続できるかどうかについては、自宅の被害状況が影響していると考えられた。老年期の被災者のように新たな人間関係の中で自分の居場所を見つけて行く等は見られなかったが、今回の協力者が全て男性であったことの影響も考えられた。
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