スマートフォン等の電子メディアは、青少年では抑うつや肥満等の心身症状、社会的問題、入眠障害や中途覚醒等の睡眠障害の影響がいわれている。そこで、不規則な生活を伴う交代制勤務に従事する看護師において、電子メディアの視聴が睡眠、疲労状態に与える影響を実態調査及び介入研究により検証した。交代制勤務の看護師は普段98%が携帯電話・スマートフォンを使用し、就寝前2時間以内でも91.1%が視聴していた。また、就寝前の電子メディアの視聴の有無は看護師の睡眠、疲労状態への明らかな影響を与えていなかった。一方、若い者が携帯電話・スマートフォンの1日及び就寝前の視聴時間が長く、寝つきの時間が長い傾向がみられた。
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