本研究は新たな看護師の倫理的感受性尺度の開発に着手するにあたり、平成26年~28年で、日本語版MSQ(尺度)の因子構造の確認と検討、および開発する尺度の概念枠組み・質問項目の検討までを進め、尺度開発の導入部分として研究を遂行した。 申請者が作成した日本語版MSQの9項目について、項目分析による尺度項目の精選、および探索的因子分析による因子構造の確認を行った。尺度の信頼性の検討では、一定の内的整合性が確認された(Cronbackα=0.82)。一方、因子構造はオリジナルの尺度と異なる結果となり、構成因子として的確に抽出することができず、質問項目の意味内容を精選する必要があることが確認された。
|