昨年度の実験結果より、ベッド上に跪く姿勢での胸骨圧迫は、効果的でないことが明らかとなった。しかし、ベッド上に跪くことは、ベッドの高さと術者の身長の関係を相殺するメリットがあるため、ベッド上でも床と同等な胸骨圧迫が実施できるよう、人間工学的検討を行い、県内企業にも協力を得て、心肺蘇生補助台を試作した。補助台の特徴は、術者がベッド上に跪く際に下腿が不安定になる状態を解消すべく、ベッドに対し取り外し可能な台であり、台の上に術者の下腿が接地することが可能で、ベッド上でも床と同等な姿勢で胸骨圧迫を実施することが可能となる。
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