性暴力被害者に対する看護介入チェックリスト作成の基礎資料とするため、産婦人科医療機関に勤務する医師および看護職の性暴力被害者への支援内容を明らかにすることを目的に、2つの調査を実施した。研究1(質問紙調査)より、看護職は医師の補助的な役割にとどまっていたものの、支援内容11項目の中に、看護職が法令の範囲内で主体的に介入できる支援内容が複数あることが示唆された。研究2(面接調査)より、性暴力被害者が必要で適切な診療を受けることができるための、性感染症および妊娠検査、性感染症治療薬および緊急避妊薬処方に関するガイドラインを作成する必要性が示唆された。
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