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2017 年度 実績報告書

日本の看護場面で実践可能な超音波ガイド下末梢静脈穿刺法の開発と有用性の検証

研究課題

研究課題/領域番号 26861867
研究機関大分県立看護科学大学

研究代表者

巻野 雄介  大分県立看護科学大学, 看護学部, 助教 (10635410)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2018-03-31
キーワード末梢静脈穿刺 / CRBSI / 細菌数
研究実績の概要

超音波ガイドを用いた末梢静脈穿刺を導入するに当たり、従来の穿刺方法と同様の皮膚の清浄度で実施可能であるかという懸念事項があった。通常の超音波ガイドを用いない場合は、カテーテル関連血流感染(CRBSI)を予防するために穿刺部を中心に70%アルコールで皮膚を消毒する。しかし超音波ガイドを行う際は、消毒を実施した穿刺部周囲にエコーゼリーの塗布やプローブの設置など複数の操作が加わる。末梢静脈穿刺の場合は、中心静脈カテーテル挿入のように厳重な清潔操作は実施しない。通常使用されている超音波プローブは汚染されているとの報告もあり、プローブの設置によって細菌が混入するリスクが考えられる。これまで、超音波ガイド使用時の感染症リスクについて細菌学的に検討されていないため、超音波ガイドを使用した場合と使用しない場合で皮膚の汚染状況を比較した。
方法は、超音波ガイド時の清潔操作として、ガイドライン(AIUM 2012)にある無菌のドレッシング材と滅菌ゼリーを用いた群、それらを用いない群を設定し、それらと従来の方法における穿刺直前の皮膚表在から細菌を採取し細菌のコロニー数を比較することとした。
その結果、従来の方法と比較し、超音波ガイドを用いたいずれの場合においても細菌のコロニー数に有意差は認められなかったことから、エコーガイドを用いても従来の方法と同等の清浄度で穿刺可能であることがわかった。手順の少なさやコストの面から考えて、超音波ガイド時は通常のエコーゼリーを用いてプローブを設置した後に、アルコール綿で皮膚を消毒する方法が最も適切であると考えられた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Development of a probe holder for accurate ultrasound-guided peripheral venipuncture2018

    • 著者名/発表者名
      巻野雄介、國武美希
    • 雑誌名

      看護理工学会誌

      巻: 5 ページ: 印刷中

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2018-12-17  

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