研究課題/領域番号 |
26861878
|
研究機関 | 武庫川女子大学 |
研究代表者 |
田丸 朋子 武庫川女子大学, 看護学部, 助教 (00634940)
|
研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2020-03-31
|
キーワード | 腰部椎間板圧迫力 / 上方移動援助 / TAMAツール |
研究実績の概要 |
2018年8月に看護師3名を被験者として実験を行った。そのデータのうち、後に妊娠していたことが発覚した者(1名)のデータ以外のもの(2名分、全8データ)を分析対象とした。分析は、2010年に測定した25データに、2017年および2018年測定のデータ全てを分析した場合と、2017年以降のデータのみの場合で行った。データは、腰部椎間板圧迫力(Fc)の平均値と最大値とTAMAツール得点との相関を見た。 2010年、2017年、2018年のデータを全て使用した場合、n=53であるが、平均Fcではr=-0.28、p<0.05、最大値ではr=-0.26、p<0.1であり、相関は弱まった。これらのデータの中から、身長を160cm以下に・体重を60kg以下にし、データをいくつか除外してみたものの、相関係数は-0.5までしか上がらず、サンプル数は37まで減少してしまった。これは、全てのデータが3次元で測定されているとは言え、2010年の分は天井カメラがなく、カメラ4台で実験を行っており、測定制度に差があった可能性が考えられる。 このことから、2010年のデータを除外し、2017年および2018年のデータを分析対象とした。その結果、n=24ではあるが、平均Fcではr=-0.73、p<0.01、最大値ではr=-0.68、p<0.01であった。確実に相関は強まっているが、依然として中程度の相関どまりである。また、2010年測定データを除外したため、サンプル数が少なくなってしまった。2018年に追加で測定した「援助に協力できる患者」への移動援助を行った場合のデータ8データを追加した場合、結果は、n=32、平均Fcではr=-0.62、p<0.01、最大値ではr=-0.61、p<0.01であった。多少相関が弱まった。 今年度で研究期間は終了予定であったが、もう少しデータを足して分析したいと思う。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
今年度で実験を終了し、アセスメントツールが完成するはずであった。しかし、全てのデータ分析が終わった段階で、相関係数が十分には高くなく、追加実験が必要となったため。
|
今後の研究の推進方策 |
1年研究期間を延長した。2018年3月末日に実験を行ったので、そのデータを分析し、アセスメントツールを完成させる。その結果を論文等で公表していく。
|
次年度使用額が生じた理由 |
年度末まで実験をしており、研究成果発表が十分行えなかったため。次年度は研究成果発表を行い、予算を使用する。
|