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2014 年度 実施状況報告書

がんを持つ母親と思春期女子の対話を基盤にした支援モデルの開発と評価

研究課題

研究課題/領域番号 26861881
研究機関群馬大学

研究代表者

藤本 桂子  群馬大学, 保健学研究科, 助教 (80709238)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワードがん / 看護 / 母親 / 思春期 / 子ども
研究実績の概要

StageⅠとして乳がんを持つ母親が病気に伴う情報を思春期女子に伝えることへの困難感と対処法および支援ニーズの明確化を図るため、初発乳がん患者11名に半構成的面接を行い、得られた逐語録をBerelsonの内容分析を参考に質的帰納的に分析した。困難感は、【母親のさまざまな迷いから子どもに伝えることを躊躇する】【子どもの病気に対する理解や反応に不安を抱く】などの4カテゴリが形成された。対処法は、【子どもに余計な心配をさせないための工夫をする】【子どもの特徴に合わせた伝え方の工夫をする】などの4カテゴリが形成された。困難感には、思春期の子どもとの関係性の難しさや遺伝性乳がんの心配により伝えることを躊躇することが含まれ、家族関係の把握や遺伝に関する情報提供が必要である。対処法には周囲に相談をするなどが含まれ、周囲からのサポート状況の把握や、本人及び子どもの性格の把握が必要であり、上手く対処できていない場合には、看護師が患者に合った対処法の提案と支援をすることが必要であることが示唆された。
続いて、StageⅡとして文献検討によるがん患者と子どものオープンなコミュニケーションに欠かせない要素の明確化、及びStageⅠで得られた結果を加え,支援モデルの原案を開発するため、Web版医学中央雑誌及びPub Medを使用し,“がん”“子ども”“親”をキーワードとして原著論文の検索を行った。得られた論文から,告知を受けたがん患者が病気に伴う情報を子どもに伝える現象や支援ニーズの構成要素を抽出し,必要な要素をStageⅠの結果に追加した。また,抽出された必要な要素をStageⅠの結果に追加した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

乳がん患者への面接調査をもとに文献検討を加え、支援モデルの原案を開発する予定であったが、それだけではモデル原案作成の要素が不足していると考え、追加の調査を行うこととした。現在、思春期女児を持つ乳がん患者及びその子どもに対し、面接調査を実施中である。

今後の研究の推進方策

追加の調査を平成27年10月までに終了し、モデル原案の作成予定である。調査実施部署のスタッフの協力を得ながら、対象者及び対象者の子どもと都合を合わせて調査を進める。がん看護及び質的研究に精通した研究者数名にスーパーバイズを受けながら研究を進める。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 初発乳がん患者が罹患に伴う情報を思春期女児に伝えることへの困難感と対処法2015

    • 著者名/発表者名
      小澤有沙、藤本桂子、小和田美由紀、神田清子
    • 学会等名
      日本がん看護学会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      2015-02-28 – 2015-03-01

URL: 

公開日: 2016-06-01  

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