• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2016 年度 実績報告書

脳卒中後の麻痺側の活用を促進する主観的「身体感覚評価尺度」の開発

研究課題

研究課題/領域番号 26861890
研究機関九州大学

研究代表者

潮 みゆき  九州大学, 医学研究院, 助教 (40622113)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード脳卒中 / 麻痺 / 活動量
研究実績の概要

本研究は脳卒中片麻痺患者の麻痺側の活用を促進する「身体感覚評価尺度」を開発することを目的とする。脳卒中後の後遺症として身体感覚の障害は回復に影響するとともにADL、QOLに影響する。身体感覚の評価は個人の障害の程度に大きく影響を受けるもので複雑であるため、尺度開発の前段階として身体感覚評価方法についてまず文献検討を行った。
文献レビューの結果、麻痺側の活動量測定として加速度計を用いて、定量的な測定が可能であることが明らかになった。その他にもMAL(Motor Activity Log)やWOLF MOTOR FUNDTION TESTなどが麻痺側の活動量評価として有用であることが明らかになった。また、身体感覚の正しい認識と麻痺側活用の促進が関連することも再確認した。
文献検討の結果を整理した結果、本研究究においては、全体的健康の促進、再発予防の観点も加え、麻痺のある脳卒中患者の全身的な活動量評価を行うこととした。そのため研究計画を一部変更し、身体感覚評価尺度作成の基礎データとして軽度の麻痺のある患者を対象に加速度計を用いて身体活動量を測定を行った。加えてQOL評価(脳疾患特異的尺度)を行って、麻痺やしびれと活動量の関係を検討することとした。
軽症の脳梗塞患者は、国民平均と同等のQOLを有していた。しびれや巧緻運動障害などの麻痺症状は身体的QOL、精神的QOLとの関連がなかったが、心理社会的QOLへ影響していることが明らかになった。これらの研究結果をもとに麻痺側の活動を促進するための支援について研究を継続していく。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2017 2016

すべて 学会発表 (4件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Physical activity and stroke recurrence risk in patients with TIA and minor non-cardioembolic ischemic stroke in Japan2017

    • 著者名/発表者名
      Miyuki Ushio, Kimie Fujita, Satoko Maeno, Maki Kanaoka
    • 学会等名
      The 20st East Asisan Forum of Nursing Scholars
    • 発表場所
      HongKong
    • 年月日
      2017-03-10
    • 国際学会
  • [学会発表] 回復期から慢性期にある軽症脳梗塞患者の日常生活における身体活動量の実態2016

    • 著者名/発表者名
      潮みゆき, 藤田君支,前野里子,金岡麻希,酒井久美子,木下由美子,中尾久子
    • 学会等名
      第36回日本看護科学学会学術集会,2016年12月10日
    • 発表場所
      東京都
    • 年月日
      2016-12-11
  • [学会発表] 軽症脳梗塞患者の健康関連QOL2016

    • 著者名/発表者名
      潮みゆき, 前野里子, 藤田君支
    • 学会等名
      第21回日本看護研究学会九州・沖縄地方会学術集会
    • 発表場所
      宮崎市
    • 年月日
      2016-11-12
  • [学会発表] 軽症脳梗塞患者の身体活動量とQOL2016

    • 著者名/発表者名
      潮みゆき
    • 学会等名
      第43回日本脳神経看護研究学会
    • 発表場所
      福岡市
    • 年月日
      2016-09-30

URL: 

公開日: 2018-01-16  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi