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2015 年度 実施状況報告書

2型糖尿病患者の首尾一貫感を高めるための患者教育プログラムの作成と検証

研究課題

研究課題/領域番号 26861892
研究機関札幌市立大学

研究代表者

小田嶋 裕輝  札幌市立大学, 看護学部, 助教 (20707567)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード首尾一貫感 / 集団教育プログラム / 2型糖尿病患者
研究実績の概要

文献検討と看護師へのインタビュー調査の統合結果より、1回30分、合計4回からなる首尾一貫感を高めるプログラム(SOC集団教育プログラム)を開発した。このプログラムは糖尿病看護に関わる臨床経験年数が3年以上の看護師であれば誰でも行える内容である。さらに、本年度は、SOC集団教育プログラムの効果を糖尿病教育入院をしている20歳以上の2型糖尿病患者に、準無作為化比較試験により検証した。その結果,群間比較では、介入群は対照群と比較して有意な改善は認められなかった。しかし、郡内比較では介入群は入院前後で、首尾一貫感とその下位概念の把握可能感と処理可能感,および糖尿病による心理的負担感が有意に改善した。しかし、有意味感の改善は認められなかった。
なお、文献検討の結果と看護師へのインタビュー調査の結果はいずれも論文として発表した。さらに、開発したプログラムの内容は国際学会で発表した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本年度は、開発した集団教育プログラムを施設で実施することであったが、それを達成したからである。

今後の研究の推進方策

開発した集団教育プログラムの実施は終了したため、介入結果を分析して考察し、博士論文としてまとめる。また、開発したプログラムは、実施施設の教育入院内容として組み込めないか検討していく次第である。

次年度使用額が生じた理由

開発した患者教育プログラムの適切性を専門職者会議における謝金支出に使用する予定であったが、専門職者会議は先方施設の都合により無償で行なわれたため支出が減った。また、プログラムの実施に際し、研究補助者を当初3名雇用する予定であったが、2名で済んだことによっても支出が減った。

次年度使用額の使用計画

本研究結果は論文にまとめ国際学会誌に発表する。そのため、英文校正代や投稿のために費用に活用する。
また、研究結果を学会発表するための費用とする。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2016 2015

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] 患者の首尾一貫感を改善する介入方法に関する文献的考察2015

    • 著者名/発表者名
      小田嶋裕輝、河原田まり子
    • 雑誌名

      SCU Journal of Design & Nursing

      巻: 9 ページ: 15-23

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 2型糖尿病患者の首尾一貫感を高めると認識している支援内容の検討2015

    • 著者名/発表者名
      小田嶋裕輝、河原田まり子
    • 雑誌名

      日本糖尿病教育・看護学会雑誌

      巻: 19 ページ: 11-19

    • 査読あり
  • [学会発表] Developing an Educational Program to Enhance Sense of Coherence in Patients with Diabetes Mellitus Type 22016

    • 著者名/発表者名
      小田嶋裕輝、河原田まり子
    • 学会等名
      19th East Asian Forum of Nursing Scholars
    • 発表場所
      千葉県幕張市幕張メッセ
    • 年月日
      2016-03-14 – 2016-03-15
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2017-01-06  

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