• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2016 年度 実績報告書

EBPに基づいた終末期がん患者・家族への輸液療法意思決定支援ガイドの導入と評価

研究課題

研究課題/領域番号 26861898
研究機関信州大学

研究代表者

渡邉 千春  信州大学, 学術研究院保健学系, 講師 (50613428)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード終末期 / がん患者 / 輸液療法 / 合意形成支援
研究実績の概要

昨年度まで行っていた研究協力者との打ち合わせ、倫理審査の申請を経て平成28年度は、修正版グラウンデッドセオリーを用いた質的研究を実施した。データ収集前、仮の分析テーマとして「看護師は、終末期がん患者の輸液療法について代理意思決定を行う家族へどのような支援を行っているのか」を掲げていた。だが、インタビューに伴い、家族にとって輸液が治療として行われているという関心が低く、代理意思決定という形をとっている事例は少なかった。逆に、多くの事例において医療者側が輸液の減量・中止の提案をし、それに家族が同意するという「合意」を得ることが自然なプロセスであると考えられたため、最終的に「看護師は、終末期がん患者の輸液療法の減量・中止をする際に合意形成が図れるようどのような支援を行っているのか」を分析テーマとした。以上のことから、本研究を「終末期がん患者の輸液を減量・中止する際に看護師が行う合意形成支援プロセス」というタイトルに変更し、分析を行った。結果として対象者は、機縁法により選ばれた2県4施設の30代~50代の看護師10名であり、全員女性であった。インタビュー時間は33~50分であり、平均インタビュー時間は42.4分であった。生成された概念は17であり、6カテゴリーが生成され、1概念はカテゴリーと同等の説明力をもつ概念であった。結果図、ストーリーラインも作成し、現在投稿の準備をしている段階である。また、この結果を踏まえてワーキングメンバーと最終的な意思決定支援ガイドの作成と実施・評価について検討を進めていく予定である。

URL: 

公開日: 2018-01-16  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi