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2016 年度 実施状況報告書

がん臨床試験に参加する再発・進行がん患者の意思決定を支援する看護プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 26861899
研究機関長野県看護大学

研究代表者

熊谷 理恵  長野県看護大学, 看護学部, 助教 (80405125)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2020-03-31
キーワードがん / 臨床試験 / 意思決定
研究実績の概要

本研究の目的は、がん臨床試験の参加前から終了後までのプロセスで、がん患者が自分らしさを維持しながら、納得してがん臨床試験の参加・継続・終了をすることを支える看護支援プログラムを開発することである。
平成28年度は、がん臨床試験を中心にがん患者の意思決定に関する文献検討を行った。がん臨床試験の意志決定に関する国内の文献は5件であり、臨床試験への意味づけと意思決定までのプロセス、意思決定に影響する要因、臨床試験に対する認識、意思決定への介入効果検証結果に関する報告であった。がん臨床試験の対象となるがん患者は、がん臨床試験による治療的な効果に過大な期待をし、がん臨床試験の継続と中止への希望との間で葛藤していることが明らかとなった。海外においては、がん臨床試験の参加状況の実態調査、臨床試験理解促進支援ツールの開発と効果検証、がん患者の心理、看護師によるケア実施状況などであった。意思決定支援においては、がん臨床試験の理解促進支援ツールの開発に留まっていた。
がん患者が診断期から治療終了後までの間に行う意思決定は、がんと診断され治療を選択する場面、再発や進行し標準治療から他の治療に変更する場面、さらに病状が悪化し治療の中止や療養の場を選択する場面など多岐にわたる。そのため、がん臨床試験に参加するがん患者の意思決定支援の開発には、がんと診断された時から常に意思決定を行いながら療養を継続している視点も含める重要性が明らかとなり、さらなる文献検討が必要となった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

現在行っている文献検討に加え、がん臨床試験のみならずがん患者の意志決定に関する文献検討を行っていく必要が出てきたため。また、本研究の対象となるがん臨床試験実施施設は、臨床試験の科学的な実施および被験者の権利の擁護の保証という特徴から限定される。そのため、がん臨床試験実施施設に関する情報収集と研究実施の調整に予定以上に時間を要するため

今後の研究の推進方策

平成29年度は、新たに課題となった文献検討を行いながら、本研究実施対象施設との調整を図り、研究実施のための基盤を確立していく。

次年度使用額が生じた理由

当初の予定より文献検討が必要となったこと、また、研究対象施設の情報収集と調整に時間を要し、データ収集に関する費用を使用しなかったため

次年度使用額の使用計画

さらなる文献検討を行い、データ収集のために研究対象施設との調整や研究体制の整備を行っていく。整備ができ次第、データ収集を実施する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2017

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] がん患者におけるがん臨床試験参加の意思決定に関する文献検討2017

    • 著者名/発表者名
      熊谷理恵,安東由佳子
    • 学会等名
      日本がん看護学会
    • 発表場所
      高知
    • 年月日
      2017-02-04 – 2017-02-05

URL: 

公開日: 2018-01-16  

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