本研究では、皮膚・排泄ケア認定看護師(以下WOCN)が遠隔地から訪問看護師へ褥瘡ケアに関するコンサルテーションを提供する遠隔看護コンサルテーションシステムを開発した。 開発したシステムの有用性を検討するため、褥瘡を有する在宅療養患者を対象とした介入研究を行った。訪問看護師は、遠隔看護コンサルテーションによる家族の満足度の向上を実感していた。また褥瘡ケアに関するさらなる知識を習得したいという意識の高まりへとつながった。遠隔看護コンサルテーションは褥瘡ケアに関して訪問看護師のエンパワーメントに寄与する。遠隔看護コンサルテーションは訪問看護師の褥瘡ケアの支援および知識獲得手段として有効である。
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