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2015 年度 実施状況報告書

全身麻酔を受けた術後患者の自律神経活動を基盤とした離床プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 26861911
研究機関日本医科大学

研究代表者

細萱 順一  日本医科大学, 医学部, その他 (90648180)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード自律神経 / 全身麻酔 / 離床援助
研究実績の概要

平成27年度は、研究対象者となる患者に対して、安全かつ疼痛の少ない診療科の選定を再度検討した。実際の看護ケアの中で、プロトコールに則り、臥床状態から立位までの体位変換を行う中で、安全にかつデータ測定の中断のリスクがない診療科として耳鼻咽喉科の手術後の患者を研究対象者とすることを決定した。その結果に基づき、該当診療科のカンファレンスに研究概要を説明して承認を得た。承認を得たのちに、大学病院医療情報ネットワークセンター(UMIN)に研究情報の登録を行った。その後、改めて研究機関の倫理委員会に審査依頼を行い、承認を得た。承認を得た後に、データ収集を開始し、目標対象者数30人のうち、現時点で5人のデータ収集を終了しており、5人の研究参加者においてはデータ収集中の安全が阻害される状況には至っていない。これから、初期段階のデータ分析とプロトコールの修正の必要性がないかの確認を行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

平成26年度の段階では、研究対象者の該当診療科として、消化器外科や形成外科などの手術後患者を予定していたが、研究開始前の臨床での離床援助場面において、疼痛の程度に個人差が大きいことが明らかになり、プロトコールからの逸脱症例の増加が予測された。そのため、研究対象候補者を耳鼻咽喉科の手術後患者に変更し、研究機関倫理委員会での再審査を依頼する必要があった。再審査の結果、平成27年12月に倫理委員会の承認が得られ、現時点で5例のデータ収集が終了しているが、予定では15例(目標症例数30例)のデータ収集を考えていたので、約2ヶ月ほどの遅れを生じている。

今後の研究の推進方策

平成28年度9月までに目標症例数30例のデータ収集を終了する。5例ごとにデータの中間分析を行い、各測定因子の傾向を評価する。全症例のデータ分析後に結果をまとめ、平成28年度末に予定されている学会への報告を行う。

次年度使用額が生じた理由

平成27年度に倫理委員会の承認が得られた後に、ノートパソコンを購入し、データベースの作成を行った。また、当初はデータ収集機器である心機能測定機器タスクフォースモニターの校正が必要と予測していたが、医療者を対象に行ったプロトコルの検証時のデータを分析したところ、データの信頼性が確保できたので、機器校正を行う必要がなくなったため。

次年度使用額の使用計画

平成28年度9月ころまでにデータ収集を終了し、分析を行う。年度末の学会で研究成果の報告を行うために、学会準備費や旅費などに使用する予定である。また、学会報告と同時に論文作成のための物品関連や投稿準備に使用する予定である。

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公開日: 2017-01-06  

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