がん薬物療法に関わる全診療科で共通使用可能、かつ患者の言葉で副作用Gradeを表現するための患者用副作用評価基準を作成した。副作用症状の実態把握のため、副作用評価シートを作成し、通院中の患者を対象に調査を行った。インタビューの分析対象は20人で、85%の対象者が役に立つと回答した。患者、医療者の意見を踏まえ、副作用評価シートの修正を行った。また、副作用自己評価データを蓄積するシステムを検討し、構築した。2017年度中に運用を開始する予定で、構築したシステムを用いてデータ蓄積・分析を行うことにより、副作用症状の実態把握、および患者評価に基づく情報提供が可能となる。
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