産科を含む混合病棟における問題は、近年の周産期医療体制から生じる日本特有のものである。産科病棟の現状としては、2~12科と診療かが混合しており非常に多様である。その中で多くの看護管理者が病棟の運営に困難を感じており、特に「ベッドコントロール」に困難を感じていた。ケアを行う看護職は、産科混合病棟では多様な業務の中で母子に対して十分にケアができていないと感じていた。また母親側も看護職の状況を見てケアを遠慮するという状況もあった。そのため産科混合病棟において、母子に対して質の高いケアを提供するためには、周産期の特性を考慮した病棟管理と他職種共同を含めてのケアの体制の構築が必要である。
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