幼児(3-7歳)の診療・処置・検査時における前向きな行動(「がんばった」行動)の尺度開発することを目的に因子分析により尺度を作成した結果、3因子、16項目の質問項目が見出された。 第一因子の<抜針後の充足感>は抜針後に表情が明るくなる、抜針後に穿刺部を大人に見せる、など7項目、第二因子の<主体的な採血・予防接種への参加>は椅子に座る、処置室の中にいつづける、など6項目、第三因子の<不快な情動の表出>は不安な表情を浮かべる、穿刺中に痛みを表出する、「恐怖」の気持ちを表現する、の3項目が見出された。尺度を用いることでよりよいケアを幼児本人や保護者と話し合う基盤を構築することが期待できる。
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