研究課題/領域番号 |
26861928
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研究機関 | 北海道科学大学 |
研究代表者 |
市川 正人 北海道科学大学, 保健医療学部, 准教授 (20513873)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 乳幼児突然死症候群 / 育児支援 / 公衆衛生 / 北海道 / 看護学 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、保護者と医療・福祉従事者双方に乳幼児突然死症候群(SIDS)の知識を普及させ、SIDS死亡率の抑制を図ることである。平成26年度は研究計画として挙げていた以下の3項目について実施した。
Ⅰ)SIDSに関する知識普及啓発内容の検討:計画通り有識者およびSIDS家族の会の会員の意向を伺い、SIDSの予防に関するビラを作成した。本年度は内容の検討までを計画していたが、予定よりも作業が早く進行できたため、次年度に予定計画していた知識普及啓発活動を前倒して行った。本年度は駅構内や街頭でキャンペーンを展開し、子育てを行っている親世代のほか、祖父母の世代、これから子育て世代となる大学生を中心とした若者など幅広い世代を対象に知識普及活動を行った。 Ⅱ)SIDS家族の会オープンフォーラムにおける知識普及啓発活動:10月4日にSIDS家族の会主催のオープンフォーラムが開催され、保健医療従事者77名、遺族・一般参加者41名、学生29名の計147名の参加があった。シンポジウムとして、北海道におけるSIDSの現状と、保護者・看護者・保育者それぞれのSIDSの知識の実態を発表し、参加者とディスカッションを行った。 Ⅲ)保育士のSIDSに関する知識の実態調査:先行研究における保育士への知識の実態調査は北海道内の一部地域での限定であり対象者も少なかったため、調査範囲を北海道全域に広げた調査を計画している。本年度は上述のSIDSオープンフォーラムに参加した保育士に調査を行っている。引き続き対象を広げた調査を遂行していく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
保育士に対するSIDSに関する知識の実態調査については予定数に達しておらず、計画よりやや遅れている。一方でSIDSの知識普及啓発活動については、内容の検討が順調に進み次年度に予定していた知識普及啓発活動の実施まで行うことができ、当初の計画以上の進展が図れている。よって全体としては概ね計画通りの進捗状況といえる。
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今後の研究の推進方策 |
平成27年度は、知識普及啓発活動を推進していく予定である。当初の計画通り、乳幼児をもつ保護者と看護師・保育士等の専門職者を対象に、パンフレットの配布やセミナーの開催を行う。また、平成26年度に行った、一般市民向けの街頭キャンペーンも引き続き続けていくこととする。
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